ChemiSorb HTP
ハイスループット静的マノメトリック化学吸着分析装置
- 6個の独立した化学吸着分析ステーション
- 反応器ごとに搭載された温度および流体コントローラーによるサンプルの活性化過程のその場測定
- 高精度の研究開発と、品質管理のためのハイスループットを実現
Chemisorb HTPは、センサーの適用分野で使用される触媒や金属担持ナノ粒子、化学的に活性化された材料の特性分析を行うためのハイスループット全自動化学吸着分析装置です。. 最大の特長である6個の並列運転可能な分析ステーションにより、複数のサンプルを同時に測定することができるため、オペレーターの介入を低減して研究開発の生産性を高めることができます。
ChemiSorb HTPには、各分析ステーションに専用の圧力センサーとマスフローおよび温度コントローラーが搭載されています。 これにより、粉体やペレット、ビーズ、モノリス、その他の形態の材料など、多様なサンプルの分析において一貫性のある性能と研究グレードを実現します。 また、12個のガス注入口が搭載されており、幅広いプローブ分子の化学吸着分析を柔軟に行うことができます。これらのプローブ分子は全自動の分析シーケンスで処理され、シーケンスの開始後はオペレーターの介入が不要になります。 高精度かつ高速な分析を可能にするChemiSorb HTPは、研究開発と品質管理の両方に対応する理想的な装置です。
ChemiSorb HTPには、金属分散度や活性金属表面積、活性粒子の微結晶サイズ、触媒物質の表面酸性度を含む、活性部位を説明するために使用される重要なパラメーターを報告するための包括的なレポートソフトウェアスイートが搭載されています。
特長と利点:
- 6個の作製および分析ポートによるハイスループットの触媒特性分析
- 最大12種類のガスを同時に取り付け可能で、幅広い活性化および分析シナリオに対応
- 触媒の活性化過程のその場測定により、実験前にサンプルが汚染されるリスクを排除
- 独立したサンプルポートによって優れた汎用性を実現すると共に、反応器ごとに周囲温度~700 °Cの温度範囲に対応する加熱炉を搭載
- 高真空かつ高解像度の低圧力変換器により、正確で再現性の高い測定結果を実現
- モーター駆動式加熱炉と無人測定シーケンスによって全自動の活性化処理を実現し、 オペレーターの介入を低減しながら、測定結果の再現性を最大化
仕様
分析
容量 | サンプルステーション6個 |
マニホールド温度
タイプ | 7 Pt RTD |
精度 | ± 0.02 ºC(キーボード入力値) |
安定性 | ± 0.1 ºC/月 |
ガス供給
精度 | 0.05 cm3 STP(標準供給) |
0.01 cm3 STP(低圧力供給) |
電気的
電圧 | 100/115/230 VAC |
電力 | 最大1500 VA(別の電源を使用している真空フォアポンプを除く) |
周波数 | 50~60 Hz |
動作環境
温度 | 動作温度:10~35 ºC、保管および配送温度:-10~55 ºC |
湿度 | 90%まで結露なきこと(本体)、20~80%結露なきこと(コンピューターシステム) |
物理的
高さ | 159 cm |
幅 | 159 cm |
奥行 | 51 cm |
重量 | 215 kg |
ガスフロー制御
タイプ | マスフローコントローラー6個(ポート当たり1個) |
範囲 | 0~200 sccm(窒素当量流量) |
精度 | 5%以上(フルスケール) |
加熱炉システム
ChemiSorb HTPには、6個の独立した加熱炉(サンプルポート当たり1個)が搭載されています。
温度範囲 | 周囲温度+10 ℃~700 ºC |
精度 | ± 1.0 ºC |
安定性 | ± 0.5 ºC(50 ºCまで)、± 1.0 ºC(50~700 ºC) |
昇温範囲 | 1~20 ºC/分(500 ºCまで)、1~10 ºC/分(500~700 ºC) |
降温 | 60分未満(700 ℃~周囲温度+10 ℃) |
温度上昇 | 1 ºC |
圧力測定
マニホールドの圧力変換器:
範囲 | 0~950 mmHg |
分解能 | 0.001 mmHg、 1000 mmHg変換器 0.00001 mmHg、 10 mmHg変換器 |
精度 | 測定値の0.15%以内、1000 mmHgおよび10 mmHg変換器(非線形、ヒステリシスおよび非反復を含む、メーカーの仕様) |
サンプルポートの圧力変換器:
範囲 | 0~950 mmHg |
分解能 | 0.001 mmHg、 1000 mmHg変換器 0.00001 mmHg、 10 mmHg変換器 |
精度 | 測定値の0.15%以内、1000 mmHgおよび10 mmHg変換器(非線形、ヒステリシスおよび非反復を含む、メーカーの仕様) |
真空計:
タイプ | ピラニ真空計 |
範囲 | 0.000375~1 mmHg以上 |
表示分解能 | 0.0001 mmHg(0.1ミクロン) |
真空システム:
ダイアフラムポンプ | 到達真空度:3 mmHg未満(2段階) |
高真空ポンプ | 到達真空度:3.8×10~9 mmHg未満(Pneurop規格5608に基づくメーカー測定値) |
製品の継続的な改善というポリシーに従って、仕様は予告なく変更される場合があります
技術
触媒の設計を最適化して効率的に活用するためには、触媒物質の表面構造と表面化学をしっかりと理解する必要があります。 化学吸着分析では、触媒物質の評価に必要な情報の多くを取得することができ、触媒の設計および作製工程だけでなく、触媒の使用後の工程にも役立てることが可能です。
ChemiSorb HTPは、金属分散度や活性金属表面積、活性粒子サイズ、触媒物質の表面酸性度を測定することができる、ハイスループット全自動化学吸着分析装置です。 最大の特長である6つの並列運転可能な分析ステーションにより、 複数のサンプルを同時に測定することができ、触媒の測定時間の短縮だけでなく、研究室の省スペース化を実現します。
ChemiSorb HTPの6つの各分析ステーションには、圧力を常時監視する変換器を備えた真空システムとマニホールドが搭載されています。 各測定ポートには、周囲温度+10 ℃~700 ℃の温度範囲で個別に設定可能な加熱炉も備えられています。 温度はそれぞれの平衡圧と共に記録され、非常に高精度な等温線を得ることができます。 ガス圧力の平衡オプションでは、利用者がそれぞれの平衡時間を指定することができます。 各ポートにはマスフローコントローラ-が装着されており、サンプルにおける正確で再現性の高い流量測定を実現します。 ChemiSorb HTPでは、最大12種類のガスを同時に取り付けることができます。
サンプルの分析を行う前に、脱ガスやサンプルの作製をその場で行うことができます。 また、他のサンプルの作製や分析を妨げることなく、各分析ステーションにサンプルを追加したり、取り外すことができます。 本装置は、長時間の無人分析とハイスループットモードを備えており、並行して複数の分析を行うことが可能です。
ChemiSorb HTPの分析プログラムはWindows®環境で動作するため、 分析装置を容易に操作することができ、自動分析中に他のアプリケーションを実行することが可能です。 この分析プログラムで提供されるレポートシステムでは、様々な方法で各種レポートを編集およびカスタマイズできます。 グラフの一部を拡大表示したり軸を変えたりして、より詳細に分析することも可能です。 グラフやデータはクリップボードにコピーして、他のアプリケーションに貼り付けることができます。 レポートでは、フォントの選択やレポートのヘッダーに企業ロゴを追加するといったカスタマイズが可能です。
アクセサリー
アクセサリーの見積りソフトウェア