IASTを用いたMicroActiveソフトウェアによる単ガス等温線からの多成分吸着の予測

2023年6月7日

概要

多成分吸着の研究は、 工業環境で一般的に見られる条件下でのプロセスを理解する上で極めて重要である。とはいえ、 単成分等温線を収集するための装置が市販されており、 操作も簡単であるため、 単成分分析が最も頻繁に行われている。MicroActive v6.0 のリリースにより、 理想吸着溶液理論 (IAST) を用いて多成分吸着等温線を予測することができるようになった。IAST は 1965 年に Myers と Prausnitz によって開発された予測技法である。これは、単一成分の等温線から混合ガス吸着挙動を予測するために使用される。IASTによる予測は、BPLカーボン中のメタン/エタン、ゼオライトNaA中のXe/Kr、HKUST-1中のプロパン/プロピレンなど、さまざまな二成分ガス系の実験結果とよく一致することが証明されている(Furmaniak, et. al.)このウェビナーでは、MicroActive に新たに組み込まれた、3 種類のマイクロポーラスカーボンにおける CO2, CH4, C2H6 の二元混合物の吸着を予測するための IAST 予測を取り上げます。

スピーカー

ジュリアン・ハンガーフォード博士

ジュリアン・ハンガーフォード博士

シニア・アプリケーション・サイエンティスト

ミシガン大学化学工学部を卒業。ミシガン大学在学中、Jinsang Kim教授の指導の下、有機光電池の研究を行った。その後、ジョージア工科大学で博士号を取得し、クリスタ・ウォルトン博士の研究グループに所属。有機金属骨格(MOF)における酸性ガスの吸着に焦点を当てた研究を行った。博士号取得後、2020年後半にMicromeritics 入社。専門は物理吸着、分離、多孔質材料。

オンデマンドで入手可能